『おもひでぽろぽろ』第2弾、ぽろぽろ追加話

第2弾です。
こちらでは、『家族間について』と、『トシオさんのタエ子さんへのアプローチについて』をピックアップ。

というか、これでは“感想”とは言えないかもしれませんが……;
あしからず。

家族間のダーク面

・お母さんからダメな所ばかり見られてしまう小学生のタエ子ちゃん。
通知表で、他の科目はそこそこいいのに、算数の成績の悪さを見られて、「なんで算数だめなのかしらねえ?」とか。
作文が褒められたことをお母さんに話し、お母さんにも褒めてもらいたかったけど、たまたま同時に見つかってしまった、残した給食の持ち帰りがバレてしまい、「作文がちょっとくらい上手だからって、食べ物の好き嫌いがないほうがよっぽどいいわよ」とか言われてしまったり。
『他人のダメな所ばかりに目が行く』のは人間(親)の本能(?)かもしれないけど、タエ子ちゃんがちょっとかわいそうだと思ってしまった。
せめて、『良かった所』を褒めてから、『悪かった所』『できなかった所』を注意してほしいな、と。

・末っ子の哀しいさだめ
お姉ちゃんたちから、やたらと子供扱いされたり。何も知らない子供だとバカにされたり。
洋服は自分の好きなものを買ってもらえずに、お姉ちゃんたちからのおさがりばかりだったり。
「(ヤエコお姉ちゃんが)振袖買ってもらった」のをずるいと言うタエ子ちゃんに、「いずれ、あんたも着るんだからいいじゃない」とか。
いや、そういう問題じゃないんですよ。そのくらい自分で選びたい! 自分の好きなものを着たい!という心理。
それに、ヤエ子お姉ちゃんも大人げなかったですよ? エナメル(『エルメス』ではないw)のバッグをタエ子ちゃんにあげるのを渋ったり。
タエ子ちゃんの肩を持つわけではないですが、タエ子ちゃん(小学生)は、それほど『超・わがままな子!』とは思いませんでした。むしろ、ヤエ子お姉ちゃんの当たりの強さにイラッとしたくらい。

劇中の、タエ子さんの大人パートでは、ヤエ子お姉ちゃんは出てきません。
おそらく、大人になったタエ子さんは、ヤエ子お姉ちゃんとは距離を置いているのでは?と思います。
“親戚の集まり”には行くけど、同席したヤエ子お姉ちゃんとは一切しゃべらない、とか。
姉妹の絆!とか、現実にはそんなきれいごとでは済まされないのですよ。

トシオさんのタエ子さんへのアプローチ

改めて観ると、「あれ? トシオさんって、けっこう早い段階から、タエ子さんのこと狙ってたんだな?」ということに気付き。
まあ、トシオさんのように、田舎に残って農業などをしている未婚男性にとっては、タエ子さんのような女性は、『絶滅危惧種の希少動物(女性)、来たー!!』という感じではないでしょうか。
タエ子さんのどこが魅力的うんぬんの前に、とりあえず『健康で働き者の若い女だったら!』みたいな。
『他の誰かに先越される前に、確保しなきゃー!』みたいな。
憶測なのですが。

そんなわけで、トシオさんの、タエ子さんへのアプローチを検証してみたいと思います。

・駅まで迎えに行く&本家まで送る編
トシオさんは「頼まれたんで」と言っていたけど、実は、「俺、行きます!」と自分から立候補したのでは?と推測。
トシオさんは、駅から出てきたタエ子さんに名乗って、荷物を持ってあげましたが、タエ子さんはひったくりと勘違い。でも、その勘違いを「名乗ってからひったくるなんてしないでしょ」と指摘され、タエ子さんは思わず笑ってしまいます。場が和みました。
そして、駅を出て、駐車場へ。
トシオさんの愛車は、小さな古い車。
でも、タエ子さんは、その隣に停まっていた、普通車がトシオさんの車だと思ったよう。“なんだ、こっちだったのね”とトシオさんの車の助手席に乗り込みます。
車内にて。トシオさん、この愛車のことや、こういう音楽好きなんですよね、かけてもいいですか?とハンガリーの音楽をかけたり。それにしても、トシオさん、明るく、よくしゃべります。初対面で、こんなふうに開放的に話す人は、なんだか安心できるかも。
道中、トシオさんは、タエ子さんのことを知った経緯を話します。
以前にタエ子さんがここに来た時、本家での酒盛りの場に、「若い娘が東京から来たっていうから、みんなでのぞきに行ったんですよ。俺、その中の1人」。
え?とちょっと引き気味のタエ子さん。“見世物じゃあるまいし……”とあまり気分のいい話ではなかっただろうと。
トシオさんは、『タエ子さんのこと、前から知っていましたよ』アピールのつもりかもしれないけど、そういうことは言わないほうがいいかも。
そこへ、前のトラックが急に車線変更し、話は中断。
トシオさん、トラックに救われましたw

個人的な話ですが、途中で川を渡った時、タエ子さんが、「ここで芋煮するのね?」と言っていましたが、テレビ番組『秘密のケンミンSHOW』で、“山形では河原で芋煮会をするという風習がある”ことを知るまでは、「イモ兄ぃ? 誰?」と不思議に思っていました。「芋煮のことか!」と気付いたのは、けっこう後になってからでした;(無知ですみません;)

本家に到着し、既にもんぺ姿で、すぐに紅花摘みの格好になるタエ子さん。
その姿を、カメラで激写するトシオさん。しかも無断で。
だめでしょ! 女性としては、“キレイな格好の時”に撮ってほしいものです。
その後も、隙を見ては、紅花の加工の手伝いをするタエ子さんをカメラでパパラッチするトシオさん。タエ子さんのブロマイド写真(?)がどーしても欲しかった模様w

蔵王へのドライブ編
もぎたてのきゅうりをガブリとかじり、気合を入れてから、タエ子さんに「息抜きに」とドライブに誘うトシオさん。
「でも……」と躊躇するタエ子さんの先回りをして、「先に本家のOK取ってあるんで」と、ぬかりなし。
本家に了解得ているなら、とトシオさんの誘いに応じるタエ子さん。
そして、蔵王へのドライブ当日。
ドライブ途中で、テラス席で休憩し、お茶します。
そこで、「タエ子さん、どうして結婚しないんですか?」とズバリ聞くトシオさん。
おいおい、妙齢の未婚女性に、こんなこと言ってはいけません!
と、思ったけど、トシオさんは、そういう込み入った話をするために、わざわざタエ子さんを蔵王ドライブに連れ出したのかも。なにせ、タエ子さんの滞在期間は10日間と短いので、早いうちにトシオさんは、以下のことを確認したかったのかも。
 1. 現在、付き合っている人はいる? 近いうちに、結婚を約束するような人はいる?
 2. 仕事に対してはどう思ってる? 仕事をずっと続けていきたいから、結婚したくないってこと?
そしてタエ子さんからの返答は、「現在、付き合っている人はいない」「今の仕事は、“楽しいからずっと続けたい”というわけではない」ことが判明。
“これはいけそうだぞ!”と、内心ガッツポーズ(?)のトシオさん。

そして、タエ子さんは、小学5年の時に、分数の割り算にこだわって、テストで全然点が取れなかったことを話します。
そんなタエ子さんの話を、農業の話に置きかえて、もっとこだわりを持っていかないと!と力説するトシオさん。
たとえ、先輩の受け売りだったとしてもw
タエ子さんには届いたようです。

その後、リフトに乗って移動。
トシオさんが振り返り、「タエ子さん、スキーやるんでしょ?」「冬、来ませんか? 俺、教えますんで」「冬場はスキーの指導員のバイトしてるんで」と、『冬にも来てほしい』ことを猛アピール。
タエ子さんは、「(スキーは)会社の人に連れられて何度か……」と困惑。
意訳:『冬は農業は閑散期だし、特に冬に来たいわけではないんだけど……』
しかも、“スキーのインストラクターって、スキー客の大学生の女の子とかをナンパしてるんじゃないの?”という軟派なイメージもあり。まあ、タエ子さんは単純に「スキー指導するなんて、すごい」と感心していましたが。

その後、立ち寄った場所にて。
「田舎の景色は、みんな、人間がつくったものなんですよ」などと、田舎の景色や農業について話すトシオさん。
その話に聞き入るタエ子さん。
タエ子さんは、スキーではなくて、農業の話に食いつきます。
……てか、タエ子さん、田舎を美化しすぎでは……?

・子供の頃に観ていたテレビの話で盛り上がる編
夕暮れ時に、ナオ子ちゃんも連れて、3人でお散歩。
タエ子さんは、小学5年生の時の学芸会で、演技力を買われて子役にスカウトされたけど、厳格な父親の反対でその話は白紙になってしまったことを話します。
落ち込んだけど、『ひょっこりひょうたん島』の歌に勇気づけられた、と。
トシオさん、「あの頃の歌は、勇気づけられる歌が多かったですよね」と、昔観ていたテレビの話で盛り上がり。
うん。こういうのって、地味にうれしいかも。
そして、トシオさんが、歌の中の“今日がだめなら、明日にしましょう”という先延ばしの歌詞を、“明日があるさ!”と前向きに覚えていたことに感銘を受けるタエ子さん。
“そんなトシオさんの生き方が、素敵に思えた”とまで思います。
……思っただけで、本人に伝えないのかタエ子さん;
でもトシオさん、タエ子さんの気持ちがトシオさんに傾いてきてるぞ! もう一押し! がんばれ!

・タエ子さん滞在最終日の夜編
ここで、事件発生。
タエ子さんは、本家のおばあちゃんから、「ここが気に入ってくれたなら、トシオのところに嫁に来ないか?」と切り出されてしまいます。
「何、言い出すんだ、ばあちゃん」とザワつくおじちゃんとおばちゃん。
耐えかねたタエ子さん、思わず外へ飛び出します。
「ものには順序ってもんがあるんだ」とため息をつくおじちゃん。はい、まったくその通りだと思います。
「あたしゃ悪かったと思ってねーよ」としれーっとするおばあちゃん。……おばあちゃん、イラッとするぜ;
そんなおばあちゃんのせい(おかげ)で、小雨の降る暗い道で立ちすくんでいたタエ子さん。
そこへ、ちょうど車でやって来たトシオさん。てか、おみやげを届けにという口実をつけて、最後にタエ子さんに会いに来たんだろ!……グッドタイミング! よく来てくれた!
タエ子さんは、トシオさんの車に乗せてもらい、本家には行かないでちょっと走って、と頼みます。
少し驚くけど、言われるままに車を走らせるトシオさん。
車中、タエ子さんが、小学の頃の苦い思い出、『あべくん』の話をします。
その話を、黙って聞くトシオさん。内心、“タエ子さんは、最後の日に俺と二人きりになりたかったわけじゃなかったのか……”と、ちょっとガッカリ?
タエ子さんは、イイ子ぶっていたから、最後にあべくんに握手をしてもらえなかった、と思って自己嫌悪。
そんなタエ子さんに、やれやれ、といった様子のトシオさん。
「これだから困るなあ、女の子は。男の子の気持ち、全然分かってないんだから」
「何よ知ったかぶりして!(私より年下のくせに!)」
……なんだか、“付き合って初めての喧嘩”みたいな2人w
「じゃあ、当てましょうか?」とさらりと言い、あべくんの本当の気持ちを紐解いてみせたトシオさん。
そのトシオさんの話に、心がほぐれるタエ子さん。
雨があがり、月が出てきます。
「いや~、これはすごい噂になっちゃうな~」と、タエ子さんと2人きりの夜のドライブにやたらと嬉しそうなトシオさん。まるで、プロポーズ承諾されました!並みの喜びよう。
そして、“田舎の音楽”をかけて、本家へ戻ります。この時に、特に何も会話をしない2人。
てか、トシオさん、この際、タエ子さんの手、握っちゃえ!「あ、すみません、ギアと間違えちゃって(照)」とか言って。
→そして、この時に、タエ子さんは、トシオさんに、ちゃんと本心を言ってほしかったんです……。

・タエ子さん、東京へ帰る編
駅でのお別れの時。
最後までしっかりタエ子さんの見送りに参加し、おばあちゃんとタエ子さんの“秘密の話”に、「なになに?」とそわそわするトシオさん。てか、薄々感づいてるだろw
駆け込み乗車してきた超KYおじちゃんに邪魔されて、電車は発車。

そして、問題のラスト。
タエ子さんは、電車を乗り換えて、戻るのですが……。
個人的には、ちょっと強引にハッピーエンドに持ち込んだようにみえました。
詳しくは『その1』にて、“空想編”として思わずたっぷりと語ってます。

  f:id:natsusakana777:20170830001042j:plain

総論

この作品は、地味ですが、観た年代によって随分と印象の変わる作品だと思います。
小さい頃は分からなかったことが、大人になってから観ると「あー、なるほど!」「そういうことか!」「分かる分かる」となったり。
アニメ全体に言えることですが、『アニメは子供向け』だから、大人になったらもう観ない、のではなくて、大人になっても観続けるのもいいものだと思います。子供の頃には気付かなかった新たな発見もあったりして。
それもまた、楽しいものです。

『その1』はこちら:
natsusakana.hatenablog.com

 ❰おわり❱