『耳すま症候群』について~『耳をすませば』は“ファンタジー”だと思ってる

ネット上でたまたま、『耳すま症候群』という言葉の存在を知り。
ジブリ映画『耳をすませば』を観ると、憂鬱になるという症状のよう。
え?どういうこと?!なんで?!と、ちょっと驚き。それとも、ネガティブな意味ではなくて、絶賛してるってこと?!

そして、類義語(?)として、『時かけ症候群』という言葉もあるのだとか。
え?! 『時をかける少女』も憂鬱になる映画なの?!
と、『時かけ』好きなので、かなりショック。
時かけ』は青春ラブストーリー要素はあるけど、テーマが違うし!と真面目にツッコミ。

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耳をすませば』はファンタジー

そもそも、個人的には、『耳をすませば』は、現実が舞台と見せかけた“ファンタジー”だと思っているので、この作品を観て憂鬱になったことはないし、憂鬱になる必要もないと思います。
聖司くんは早いうちから自分の夢を周りの人たちに話し、周りの大人たちに猛反対されることなく、中学卒業したらイタリアに留学することになり。って、その時点で、既にファンタジー。
言の葉の庭』(新海誠監督)の主人公・タカオと比較される声も聞いたことがありますが(物作り系の職人を目指すという設定が同じ)、いや……タカオは、「周りの大人から反対されるのは分かっているから、自分の夢は誰にも言わず、ひそかにコツコツと創作に励んでいる」という現実的な人物。それに、タカオは、聖司くんのように、おじいちゃんなどのツテもないし(普通、そんな都合良くツテなんて転がってナイ!)、ユキノさんに対して「いつか結婚しよう」なんて無責任なことは口が裂けても言わない(普通、言えるわけない!)。
それに対し、聖司くんは、周囲に「高校くらい行きなさい」と反対されることなく、留学費用もあっさりと出してもらい、中学卒業後にイタリアへ留学することになり。ラストには、雫に、「結婚しよう!」とか無邪気に言っちゃって、OKもらっちゃうし。

ここでまた、真面目なツッコミ。そもそも、青春真っ只中の高校時代~に、日本とイタリアの超絶遠距離恋愛が成立するのか?
でも、雫は日本で、一途に聖司くんのことを想って、他の男性からの誘いを断っているのに、聖司くんはイタリアで現地の女性に可愛がられて、適度に遊んでいたりして? 聖司くんはいつ職人として一人前になれるか分からないから、そのうち雫は「いつまで待てばいいの……もう疲れた……」という状態になり。そんな2人は、結局、結ばれることはないのでは?と、現実的に思ったり。
そもそも、聖司くんは、イタリアに行ったら、もう日本には戻れないと思うし。というか、挫折して日本に戻るなんて考えは元からないはずなので(そんな覚悟もないなら殴りますよ?)、聖司くんはずっとイタリアに行ったきりで、その後もイタリアで生活していくと思う。それだと、雫がイタリアに行くというパターンしかなく。それはいつになるのやら。
……いやいや、『耳をすませば』はファンタジー。現実世界の物語ではないのです。

“聖司くんはストーカー”説?!

同じくネット上で、“聖司くんはストーカー”説が存在することが発覚し、ええ?!と、ちょっとショックを受けてしまった。
でも、よくよく検証を見てみると、例えば、“雫より前に、図書カードに名前を書きたくて、図書室の本を借りまくっていた”というエピソードでは、「じゃあ、本当に本好きというわけではなくて、ただ本を借りていただけ? 借りただけで、実際に本は読んでない可能性もあり?」と聖司くんに幻滅しそうになったり。でも、もし、雫に、「あの本、どうだった? 聖司くんの感想聞かせて!」「この本、私はこう思ったんだけど、聖司くんはどう思った?」「聖司くんのお気に入りの本ベスト5を教えて!」などと目をキラキラさせて言われたらどうするんですかね? 特に本が好きではないのに、本を借りまくり、嫌々本を読むって……そこまでする? そんな回りくどいアプローチの仕方する?と、逆に疑問を持ってしまったり。「うん、ちょっと……イタリアの文学とか文化の紹介とか、語学についての本とかを借りてたんだ」などというなら、納得しますが。でも、そういうジャンルの本を、雫が読むかどうかはあやしいなぁ(雫は読まなさそう;)。
あと、“雫の家の前で待ち伏せしていた”こと。ううむ、確かに、『たまたま雫が部屋の窓を開けたら、自転車に乗った聖司くんがいた』というのも、ホントにその日だけ、たまたま行ったのか? もしかして毎日のように自転車で行って待ち伏せしていたのでは?とか疑ってしまったり。ま、これは雫が喜んでいたから、セーフなのではないかと。

耳すま症候群のネットの声より

例を挙げてみると、
・『朝、窓を開けたら、好きな人がいる、なんて状況、あるわけないと思ってしまう』
→はい、あるわけないですね。そういえば私は実家の部屋の窓はそもそも道路に面していなかったっけな、とか(←そういうことではない??)。
・『聖司くんにプロポーズされても、経済力とか将来の不安を考えてしまい、躊躇する』
→この意見には吹いてしまったw そんな現実的に考えたことないし! そもそも聖司くん、まだ中学生だし!と、ツッコミしても仕方ないんですが。

映画などの作品に対しては、いろいろな観方、感じ方があるのだなあ、と思ってしまいました。

余談:『セイジ』という名前について

以前は、『セイジ』くんという名前は、響きもキレイだし、良い名前だな、と思っていましたが、いつからか、あれ?そうでもないかな……?と印象が変わってきてしまいました。
どうしてだろう?と考えてみると……千原ジュニアさんのお兄ちゃんの『せいじ』さんのイメージが付いてしまったからか!と思い当たりました。
テレビの中でも平気で悪態をついたりする、がさつで、繊細さの欠片もなく、図太い神経(←あくまでイメージです)。それはそれで、「このお兄ちゃんスゲーな!」「こんなふうな考え方・生き方ができればいいのになあ」などと思うのですが。
でも……『セイジ』という名前のイメージは返してほしい……;
千原お兄ちゃんは、そうですね……『カイジ』という名前はどうでしょう? ざわ……ざわ……(←怒られます)。 

個人的にはこちらをオススメ『海がきこえる』:
natsusakana.hatenablog.com

❰おわり❱