夏魚、空を行ってみる

アニメ好きによる感想、空想、つぶやき。

『言の葉の庭』(新海誠監督/2013年)を熱く語ってみる。

本編約46分という比較的短いアニメ映画です。

この作品、非常に心にぐさぐさ来て、メンタル的にダメージきます。でもそれは、悪い意味ではなく、なぜか爽やか。

そんなこの作品、熱く語ってみたいと思います。

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 画の美しさは相変わらずですが(本当に美しいですね……雨の感じとか、新緑の感じとか)、世界観とか、年の離れた男女とか、ストーリーとかエンディング曲とか。余計なものをそぎ落とした、美しい作品だと思います。

 

小説版も出ているようですが、私は未読です。

登場人物の詳細や、タカオとユキノさんの後日談も書かれているようですが、読もうか読まないか迷います。読まないままで、いろいろ空想していたほうがよかったり?と思ったり。

 

あらすじ&感想

主人公のタカオは高校1年生、6月現在15歳。16歳になる年だけど、誕生日がまだ来ていないので15歳。

15歳……若いなあ、としみじみと思います。行動とか言ってることとか。若いからこそできる行動とか、若いからこそ言える言葉とか。既に“大人”になってしまった大人(ユキノさん含む)は、もう失ってしまったそういう部分がまぶしく見えるのです。


タカオは、家庭環境もけっこう苦労人。父親はいないし(離婚)、母親はお酒飲んだり“年下の彼氏”のところへ行ったりとふらふらしてるから、家事もやらなきゃいけないし(なので料理は得意)、ひそかに狙っている専門学校(パンフレットも既に入手済み)の学費も自分で稼がなきゃいけないからバイトもしている。革靴を作るための道具や材料の革も買い、靴作りにひそかに励んでいる。靴職人になりたいという夢は、誰にも言っていない。大人とかに言ったら「バカか!」と笑われるのは分かっているから。

本当にやりたいことがもう決まっているから、内心、「学校なんかに行ってる場合じゃない!」と思っている。だから、梅雨の時期に、『雨の日の午前中だけ』と決めて(←これでもタカオなりに譲歩しているんです)、学校をサボって、公園(新宿御苑)で靴のデザインを考えたりスケッチをしたりしている。

“靴を作ることだけが、俺を違う場所に連れて行ってくれるはず”

家庭環境も厳しくて、現実も厳しいのは分かっている。でも夢をあきらめて、普通に勉強しようなんて思えない。趣味なんかじゃない、どうしてもやり遂げたい夢がある。

そんな時、タカオは、公園で年上の女性と出会います。
彼女は、昼間からビールを飲み、つまみはチョコ。

“どうせ人間なんて、ちょっとずつおかしいんだから”

はい。その通りですよ。
名前も知らない同士の2人は、雨の日だけ、逢瀬を重ねます。
特に会う約束をしたわけではありません。ただ、雨の日にあの公園のあの場所に行けば、あのひとに会える。そう期待していただけ。
現代のスマホ時代に、メールやLINEは登場しません。もちろん、電話番号交換もしません。通りすがり同士、ほんの少しだけの雨宿りのような時間。だからこその距離感。背景は、美しい日本庭園。

そして、タカオは、公園で出会った『ただの通りすがりの、名前も知らない』という大人、『年上の女性』に惹かれ、心を許し、自分の夢を話します。

そうしているうちに、梅雨が明けてしまい、雨の日はなくなり、タカオは公園に行く口実がなくなってしまいます。
2人は会えなくなります。
夏休みになり、2人はそれぞれの時間を過ごします。タカオは専門学校の学費を少しでも稼ぐために、バイトに明け暮れます。

 

――あれ? 全体の半分終わっちゃったけど、どうなるんだ?と思ったその時。
夏休み明けの9月。
ここで急展開! タカオは、学校の廊下で、『公園で会っていた年上の女性』と、すれ違います。はっとして振り返るタカオ。「ユキノ先生!」と、駆け寄る女子生徒。
公園で会っていた女性は、実はタカオの高校の教師でした。しかし退職することになり、今日は学校には挨拶に来ただけとのこと。あの梅雨の時期にユキノ先生が公園にいたのは、精神的ダメージにより、学校に出勤できなかったから。
ユキノ先生いじめの事情を聞いたタカオは、主犯格の3年生の女生徒のもとへ行きます。高校1年生と3年生の上下関係なんておかまいなしに、3年生の教室に1人で乗り込みます。そして、女生徒の顔を殴ります。おおっ! すごい行動力だなタカオ! 見直したぜ! ま、顔を殴るで正解だったと思いますよ。相手は仮にも女の子なので、変にボディを殴ったりしたら、セクハラだのと騒がれそうだし。手や足を狙っても、物足りない(?)し。やはりここは顔。そして、タカオは、女生徒の取り巻きたちに返り討ちに遭います。

そんな絆創膏だらけの顔で、雨は降っていなかったけどあの公園のあの場所へ行ったタカオ。やはり彼女はいない……と、思った時、池のそばの藤棚の下にいるユキノさんを発見。
「ユキノ……先生」。
都内にはたくさん高校があります。公立私立、近い場所、ちょっと遠いけど通える場所、交通手段も発達しているし、どこでも選び放題。「通える範囲内に、高校が数校しかない!」なーんていう田舎とは違います。うらやましいな; そんな東京の高校の、教師と生徒だった2人。偶然というより、これはもう、必然ですね。
そして、久しぶりに会ったその日、突然、雷が鳴り、雨が降り出します。激しい雨。そうでした、季節は移り変わり、もう梅雨のやわらかい雨ではなくて、夏の終わりの激しいゲリラ豪雨
雨に降られた2人は、ユキノさんの部屋へ行きます。

タカオが料理をして、2人で食べます。オムライス、めっちゃ美味しそうだな!
ユキノさんがちゃんと笑っている顔を、初めて見た気がします。ビールとチョコの生活をずっとしていたユキノさんにとって、こんな美味しい食卓は久しぶりだったのかも? それとも、もうビールとチョコの生活は卒業できたかな?
コーヒーを淹れて、タカオにもふるまうユキノさん。
2人のモノローグが入ります。
そして、タカオは「ユキノさんのことが、好きなんだと思う」とさらりと言います。……言っちゃうんだな。素直に言えるのだな。これが小ズルい大人だったら、きっともっと駆け引きしたりする。でも、タカオは駆け引きなんて、しない。

「ユキノさん、じゃなくて、先生、でしょ」

「来週、引っ越すの。四国の実家に」

ユキノさんがやんわりとかわします。ユキノさんは、この東京のマンションを引き払い、四国の実家ではなくて、次の赴任地の飛騨地方へと旅立つことが決まっていました(仮)。

「だから、今までありがとう」

……いや、お礼を言ってほしいわけじゃない! タカオは、ユキノさんに借りた服を返すために、まだ乾ききっていない制服に着替えます。借りた服、メンズものっぽいけど、ユキノさんの元カレの服なのか? そんな服、一刻も早く脱ぎ捨てたい!とタカオは思ったことだろうと。
帰ります、とユキノさんの部屋を後にするタカオ。
バタン、とドアが閉まります。ドアが閉まる前に、タカオを引き留められなかったユキノさん。しばらく椅子に座ったまま。そう、大人はこうなってしまうのです。すぐに行動したり、衝動的に言葉を発したりは、できないんです。フリーズしてしまうんです。(※先日のテレビ朝日の放送では、ここの間にCM入ってましたね; 「え! ここで切るのか?!」って感じでした。この“間”が台無し!)
そのまま駅へと行ってしまわずに、階下の非常階段の踊り場で立ち止まり、もうすぐ止みそうな雨の空を見上げていたタカオ。立ち止まってくれて、ありがとー!!! ユキノさんに時間をくれて、ありがとーー!!!
そして、そこへ、非常階段を裸足で駆け下りてきたユキノさん。ま、間に合ったーーー!!!
そんなユキノさんに、タカオはありったけの気持ちをぶつけます。

「あんたが教師だと知ってたら、夢のことなんて話さなかったのに!」

「あんたはそうやって――独りで生きていくんだ!」

思わずタカオに抱きつき、ようやく声を上げて泣くことができたユキノさん。そう、そんなふうにユキノさんに言ってくれるひとがいなかったんですね。ユキノさんにとっても、タカオは大事なひとだったんです。

「本当はあなたに、すくわれていたの!」

雨が止み、夕陽の光が差してきます。
エンディングの曲が流れます。
ううううう…………(←ぼろぼろ泣き中)

 

秋が来てタカオの制服は長袖になり、冬が来てあの公園にも雪が積もりました。
タカオのもとに、ユキノさんから達筆な手紙が届きました。このメール時代にわざわざ直筆の手紙です。日付は、2014年2月3日。
タカオは思います。

“いつか、もっと遠くまで歩けるようになったら、会いに行こう”

うん……まだ途上だしね……今すぐには会いに行けないよね……。でも、3年後でも5年後でもいいから、ユキノさんのもとへ会いに行ってほしいです。というか、必ず行くんだぞ、タカオ!

ラストでちらりと映るユキノさん。教壇で授業をしています。窓の外にふと目をやると、雲の切れ間から山々に光が差し込んでいました。ここは、あの飛騨の高校ですね? 窓の外の景色は、あの飛騨の山々ですね? ユキノさん、ちゃんと教師に復帰しました。今度はうまくやっているようです。よかった……。

 

その他の登場人物について

◉タカオの友人:松本
タカオと同級生の高校1年生。1つ年上の彼女(同じ高校)と付き合っている。
→夏休み中に「(彼女と)海に何度も行ったんだ、日焼けした~」という超リア充ぶり。“バイトして学費や生活費稼いで家事もして、でもユキノさんには会えなかった”という苦労人・タカオの目線で見てしまうと、なんだコイツ……(←内心沸々)。ま、悪い奴ではなさそうです。タカオが授業をサボった時のノートとかは貸してくれそう。

◉松本の彼女:佐藤 ←せめて、下の名前も付けてあげてください;;
タカオたちと同じ高校の2年生。タカオの友人と付き合っている。
“学校内の事情に詳しい”そうです。タカオの友人・松本のユキノ先生に関する情報は、おそらくこの彼女から聞いたのだろうと思います。
→タカオとタカオの友人と普通に一緒に学校内を歩いていたりして、「この子、同じクラス?」と思いましたが、学年が1つ上の2年生だったのですね。

◉タカオの兄(映画版では、名前は出てきません)
タカオにとって救いだと思ったのが、タカオが革靴作りに没頭しているのを知って、見守ってくれていたこのお兄さん。タカオより10歳くらい年上(26歳)で、会社員。タカオに対して、「おまえ、靴作りなんてバカなことしてないで、ちゃんと将来のこと考えろよ!」「ちゃんと学校行け!」などと言ったことはありませんでした。それどころか、お兄さんは、「あいつの靴、見たか?」「あいつの手作りなんだぜ」と誇らしげに自分の彼女に言ったりしていました。ありがとう、お兄さん!!! でもできれば、タカオの進路先に経済援助してあげて……。

 

タカオが、ユキノ先生を知らなかったことについて

冒頭の、公園での出会いのシーンで、タカオはユキノさんを見て、“このひと、どこかで……?”と内心思い、「どこかでお会いしましたっけ?」と言います。そして「君の名は――?」と、聞か……なかったようです(←それは別の作品)。

ユキノさんは、最初は「いいえ」と否定しましたが、少し経った後、タカオ(の制服?)をじっと見て、「……会ってるかも」と答えます。
タカオが真顔で、真面目な顔で言っているので気になりませんでしたが、普通ならナンパではないか?! まあ、これは伏線だったのだと、後から気付きましたが;
タカオは、1年生なので、4月に高校に入学してから6月までは約2カ月間。まだ2カ月そこそこの期間だったし、タカオは靴作りや家事などで手一杯で、学校に関してあまり興味がなかったので学校内の噂なんかを耳に留めることもなく。古典の担当の先生も別の先生だったし。なので、ほとんど学校に来ていなかったユキノ先生のことは知らなかったのだと思います。
タカオの男友達は、学年が1つ年上の彼女(同じ高校の2年生)と付き合っていたので、その彼女から学校の情報(3年生によるユキノ先生いじめなど)を聞いていたのだと思います。その彼女・佐藤さんは、退職の挨拶に来たユキノ先生に、真っ先に駆け寄ったりして、ユキノ先生のことを慕っていたようだし。
なので、同級生の男友達は知っていたけど、タカオはユキノ先生のことは知らなかった、のだと思います。

 

“歩く練習をしていた”というユキノさんについて

ユキノさんは「今はちょっと立ち止まって、休養が必要」だっただけであって、今後どうやって生きていこうか、などと悩んでいたわけではありません。「教師を辞めて、他の道を探そうかな……」とか考えていたわけではありません。実際、ユキノさんは、東京の高校を退職してから、その後に、飛騨地方の高校に赴任しています(『君の名は。』より推測)。

タカオが受け取った、ユキノさんからの手紙の日付が、2014年2月3日。
と、いうことは、ユキノさんとタカオが出会ったのは、その前の年の梅雨の時期。
君の名は。』の三葉側の舞台が、2013年9月~10月。その時には既に、ユキノさんは、飛騨地方の高校に赴任していました。
ユキノさんは、「(東京の高校を退職したら)四国の実家に帰る」と言っていましたが、おそらく、実家には帰らずに(帰省程度はしていたかもしれませんが)、夏の間に次の赴任先を探して、飛騨地方の高校(三葉たちのいる高校)に決まったようです。

ユキノさん年表:  ※あくまで推測です。
 2013年6月頃、東京の公園(新宿御苑)でタカオと知り会う。
 2013年夏、次の赴任先探し&決定。
 2013年9月、東京の高校に退職の挨拶に行き、その後、飛騨地方の高校に赴任。
 2013年10月、赴任先の飛騨地方で彗星による隕石が落下。町の人の犠牲者なし。←三葉&瀧、ありがとうー!!!
 その後も、教師を続ける。

 

入園料のある公園

最初は、タカオは、わざわざ公園に入るのにお金払うのか……そこはケチらないのか、とちょっと感心してしまいました。が、都内、それも新宿近辺の他の公園に行くことを考えたら、やっぱりお金を払ってでも、人がいなさそうな静かな場所に行きたかったのかも、と思い直しました。そこらへんの無料(?)の公園に行ったら、ワイワイガヤガヤやって来るうるさいグループとか、子連れ親子に不審者扱いされて通報されて補導されるとか、ホームレスにからまれるとか。いろいろ面倒なことに巻き込まれそうです。

そもそも、雨の日なので、屋根のないベンチだったらずぶ濡れになるし、傘を差したままでスケッチは……不自由ですね。そこで、屋根のある場所、日本庭園の東屋が舞台、だったのかも。
ユキノさんは、社会人なので、入園料はコインみたいに払えるだろうと思います。
ちなみに、調べてみたら、舞台となった新宿御苑の入園料は、200円でした。このくらいなら、タカオでも“夕飯の食材1つ、我慢”とかして、200円出すかな?

 

ユキノ先生いじめの要因は、たくさんあったような気がする。

タカオの男友達は、「ユキノ先生は、やさしすぎるんだよ」と言っていましたが、いやいやそれは『やさしい』とは言いません!

主犯格で中心となっていたのはあの3年生の女生徒かもしれませんが、他にもいじめの要因はあったと思います。
ユキノさんは、
・まだ教師歴が浅く、生徒から、新人いびり(というか何というんですかね?)のターゲットにされた。
20代で高校教師だと、生徒と年が近いけど、でも生徒である高校生(女子高生)から見れば、23、4歳でも『おばさん』という感覚で、ばかにされてしまう。あの女生徒は、27歳のユキノさんを『ババア』と言っていましたね; 反面、一部の生徒からは慕われていたようです。『私たちの味方になってくれる先生!』みたいな。年が近いというのも、諸刃の剣ですね。
・精神的に強くなくて、生徒になめられて、生徒から「こいつなら攻撃しても大丈夫」と思われてしまった。
教師という職業は、真面目で知識がある、というだけでは、やっていけないと思います。精神的強さとか、学校内という狭い人間関係でもうまく渡っていけるような、要領の良さのようなものも持ち合わせていないと(どの職業でもそうですかね?)。
・普通に美人で、以前に体育教師(学校内で人気ある?)と付き合っていて、女子生徒からも嫉妬のようなものを持たれた。
隠していても、どこからかじわりと噂が広がります。ユキノさん、そういうとこも、不器用そうだし。恋人つくるなら、学校外でつくるべきだったかも。

などなど。
あの女生徒だけでなく、クラスの他の生徒たちも一緒になっていじめに加担していたというし。おもしろがって、とか、にやにやと傍観していた、とかもありえます。

 

ユキノさんの元カレ・同僚の体育教師はあやしい。

ユキノさんが『以前に付き合っていた、同僚の体育教師』は、ユキノさんと電話するのにわざわざマンションの部屋のベランダに出て電話していたり。部屋のガラス越しにちらりと映った影は女性っぽい?
「あれ? この体育教師、既婚者?」と疑うところがありました。
この体育教師、外見は爽やか系がっしり系、頼もしい体育教師、という感じ。モテそうだし、生徒からも人気がありそう。顔は少し映ったシーンもあったけど、絶妙に顔だけ映らないシーンもあったりして。
そして、ユキノさんいじめの対処に、何もしてくれなくて、むしろ世間体なんかを優先。
それに対し、タカオは、いじめの主犯格の女生徒のもとへ行き、顔を殴ったんですよ! 本来なら、元カレの体育教師が制裁を下すべきだったのでは? さすがに女生徒に体罰は問題になるだろうけど、他に対処方法があったはず。
高校内の情報通の、タカオの友達の彼女(2年生)によると、「警察沙汰にしたらどうかって、伊藤先生(→ユキノさんがケータイに登録していた元カレの体育教師の名前)にも言ったんだけど……学校側も大ごとにしたくないからって」とのこと。この体育教師が、ユキノ先生いじめのもみ消しに暗躍していたとか。ありえる。
この男、ちょっとあやしい。ズルそうだし。既婚者もしくは、二股だったとか。
だから、ユキノさんが退職することになって、内心、ホッとしていた、とか。
→映画版を観た限りでは、こんなふうにみえました。

 

エレベータ、点検中!!!

唯一、ツッコミ所だったのが、「え、階段?! ユキノさんのマンション、かなり高層だったけど、エレベータはなかったのか?!」というシーン。

いやいや、それが! エレベータは点検中だったのです!
2人がゲリラ豪雨に降られてから、ユキノさんのマンションの部屋にいる、という間に、エレベータの前に『点検中』の看板が立っている画がちらりと入っていました。
それが、こちら。

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ちょっと分かりにくいので、拡大します。 ※暗いので、明るくさせてもらいました。

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まさに、グッジョブ!!! ありがとう、点検中!!!

ゲリラ豪雨で機械系がちょっと故障してしまい、復旧作業にてこずり……と、推測 。


あの非常階段のシーンは、例えば、マンションのエントランスではだめだったのです。人目もつくし、なんなら、タカオはすぐに駅へと走って行ってしまいそうだったし。
人目のつかない、非常階段だったから、成り立ったのです。まさに、グッジョブ点検中!!!

 

『チョコレート依存症』について

ユキノさんは、「チョコしか味を感じない」と言ってチョコを食べていたけど、『味を感じない』からというより、『チョコレート依存症』になっていたのでは?と思います。『チョコを食べて精神的安定しようとしていた』が、安心感を得られるのは一時的なもので、チョコが切れると、もっとどんどんチョコが欲しくなり食べ続けてしまう、という。

アルコール依存症のように重度視されていないようですが、精神的な要因が多いようです。
ユキノさんは、アルコール依存症(気味)とチョコレート依存症?! 状態は、かなり深刻だったようです。

 

靴に関するジンクス

『恋人に靴をプレゼントすると別れる』というジンクスがあるそうです。

ちょっと調べたところ、欧米(英語圏)では有名なジンクスで、特に異性に贈るプレゼントはタブーとされているそうです。『その靴を履いて、自分の元から離れて、遠くへ行ってしまうから』だそうです。
アジア圏でも中国、韓国あたりにもそのようなジンクスがあるのだとか。
日本ではあまり気にしない?ようですが。
タカオの幼い頃の回想(うたた寝の夢?)で、「お母さんの誕生日に靴をプレゼントした」というエピソードが出てきました。お父さん(のちに離婚)やお兄さんとみんなで選んだのだとか。タカオは、その美しい靴に魅了され、靴職人を目指すきっかけとなったようです。
が、タカオのお父さんは、ジンクスのことを知っていたのか?という疑問がわきました。もし、知っていたのなら、その当時から内心、「俺はおまえ(お母さん)と別れたいんだよな~、靴をプレゼントするから、気付けよ!」と思っていたとか?
ま、少なくとも、タカオはそのジンクスは知らない(信じていない)ようで、ユキノさんに自作の靴をプレゼントするつもりでしたけど。
→実際にプレゼントはまだしていなかったようですね。

 

エンディング曲について

エンディングで流れた曲は、秦基博さんの『Rain』。

と、思ったら、原曲は、大江千里さん。カバー曲だったのですね。
この映画はこの曲のためにあった!と言っても過言ではないくらい、ピッタリで素敵な曲でした。

ちなみに、秦基博さん版の『Rain』は、マキシシングル『言ノ葉』に収録されています。その中に、この映画の世界観と連動した曲『言ノ葉』も収録されています。

言ノ葉

言ノ葉

 

 

ちょっと、込み上げてきてしまったこと。

ガキの頃から、夢があった。『大人に話したらバカにされる』という類の夢。ガキの頃、周りの大人に言ったら、散々バカにされた。だから、それ以降は、誰にも言わなかった。

高校の時の進路選択時に、その方面のことを話したら、親や学校の先生に猛反対された。
結局、半ばやけくそになって、言われるまま進学した。夢は封印して。

あれからどれだけ時間が経ったか。もう何もかも手遅れになって、ただ『やりたいことをやらなかったという後悔』がじわじわと疼く。

どうして、やりたいことをやらなかったのだろう?
もういい大人なのに、そんな後悔に苛まれる。
人生、全然うまくいかない。こんなはずじゃなかった。こんなんだったら、あの時、どんなに反対されても、やりたい方面に進めばよかった。

でも、と思う。
中学高校時代のあの頃に、本気でその夢に向き合っていただろうか?
いや、ただただ「なりたい!」と思っていただけで、人生を賭けて本当に真剣に向き合ったり、実際に具体的にがむしゃらに行動したり……そういうことは、ほとんどしていなかったと思う。フワフワとした漠然とした思いや憧れのようなものを持っていただけで。
大人になってそんなこと思っても、もう遅い。そんなのは、本当の『バカ』だ。

 

タカオのことは、応援する。けど、応援以外はしないし、何もできない。
それは、ユキノさんじゃないと、だめなんだと思う。
ただ、しあわせになってほしい。

絶対だぞ!

 

 

❰おわり❱