夏魚、空を行ってみる

アニメ好きによるアニメ感想、つぶやき、空想など

キノの旅(アニメ/2017年秋版) 第4話『船の国』感想

シズさん&陸さんが再登場。
このシズさん、一見、“正義感の強い、良いことをするひと”のようにみえるけど、でもそれが裏目に出て結局は余計なことだったり。
シズさん、ちょっとした言動、所作はカッコいいと思う場面もあるのに、結果的には事態を悪化させてしまったり。
残念だし、もどかしい。

『こういうことをしたら、こうなってしまうこともあるよ』的な悪い例、かな?
“いいひと”になろうとしなくてもいいんだよ、的な。これ、案外、見落とされてることかも?と思ったり。

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と、自分の学生の頃とかの若い頃の話。
自分がよかれと思ってしていたことが、相手の人たちにとってはただの迷惑だった、余計なお世話だった、ということが多々あったり。遠回しに「迷惑なんだよ!」的なことを言われて、ようやく気が付いたけど、自分の側としては「ええ? そんなつもりじゃなかったのに」と愕然としたり。
あとは、頼まれごとを安易にホイホイと引き受けていたけど、後から思えば、ただ単に都合よく使われていただけだったり。
そういうことって、自分の側に「仲間に入れてもらいたい」「仲良くなりたい」「認めてもらいたい」「必要とされたい」というような、余計な下心があったからだろうな、と思ったり。結局は、「受け入れてもらえていなかった」「都合よく使われていただけだった」というわけで。
誰も得しない、むしろマイナス、自分はアホ、という不毛な展開。
やはり、『旅をしている』というような立ち位置で、余計なものは持たず、余計なことはせず、を心がけていたほうがいいのかも。と、今さら反省。

船の国へ

“船の国”で海を渡ることにした、シズさん&陸さん。
“船の国”の支配者『塔の一族』から、泊まる部屋と食事の引き換えに、仕事をしろということで。
「民衆の監視と治安維持」か、「民衆に混じっての肉体労働」か。
シズさんは、「民衆に混じっての労働」のほうを選択。ざわつく『塔の一族』たち。なんでも、ほとんどの旅人は、「民衆の監視」のほうを選ぶのだとか。ま、当然といえば当然だろうけど。

そんな、民衆が暮らす場所へ行き、食事を出されたシズさん。
と、食事はショボい魚1匹だけ? 「とても美味しいです」ってシズさん、ホントかよ。ま、長老の前で「不味いですね(にっこり)」とは言えないか。
長老の話では、55歳で長生きなほう、なのだとか。おいおい、随分、短命な国だな。栄養状態が悪いのか。のちに分かりますが、加えて、血が濃い(ほとんど近親者同士?)も原因の1つかと。
そして、『案内役』として、小さな女の子が紹介されました。ティー! 出たー!!

次の日。
国の子供たちに「かわい~!!」とイジられる陸さん。ハフハフしながら「この顔は生まれつきです」って陸さん、かわいすぎ。
画面下で、陸さんのしっぽだけがふわふわ揺れるのがかわいい。
ブラッシングされる陸さんかわいい。
陸さあああん!!!

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船の中で、いきなり大きな揺れが起き。でも、民衆は平然。え?この状態が、日常なのか?!
疑問に思ったシズさん、ティーに案内してもらい、船が浸水している場所へ。
ティーに浸水場所を教えてもらうと。陸さんが数えたら、143ヵ所って……浸水しすぎのこの船! もう壊れすぎ! このままだと沈むでしょ!
てか、143ヵ所、全部把握してるティーもすごいな。
しかも、雨が降ってきました。
シズさんはフード付きの上着で、ティーを雨から避けてあげました。
雨の音が気に入った?というティー。しばらく雨音を聞くシズさんとティー。なんだかいいですね。
でも、シズさんの上着、レインコート素材なのか?! 普通に化繊とか木綿素材のパーカーみたいだったけど?
と、失礼しました、この上着、刀を使った時の返り血の防御のために防水仕様になっているんですか。おお、そこまでの戦闘を見越しての実戦的な上着だったのか。

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その後、ティーがシズさんの手を引き、船の屋上へ。ちょうど夕陽の時間帯。
きれいだ、と言うシズさん。
「空を飛んでいるようだな」って、タイタニックか?!というツッコミはもう古いだろうか。いや、あの有名映画の有名なワンシーンならみんな知ってるはず!

そして、シズさんは、民衆の長老は取り合ってくれなかったので、『塔の一族』の元へ直訴に行くことに。ティーもついてきてしまい。キョロキョロとする陸さんかわいい。
シズさん、塔の前へ。
ティーの服をくわえて引きとめる陸さん。
「止まれ!」と言われ、扉から、武装した1人の黒服が出てきた!
突然、始まった戦闘。
シズさん、相手が強いので「驚いたな」。って、シズさん、いつも驚いたな、って言いますね。コロシアムの時も言ってたし。そんなに自分の剣術に自信があるのか。ま、シズさん、銃弾避けたり、武装能力は高いのだろうけど。
「僕も驚きましたよ」
って、その相手、キノだったんかーい!!
突然、出てきた主役(のはず)のキノに、こちらもビックリ。
シズさんと話しているうちに、『塔の一族』が「おまえらは仲間だったのか」「大陸には行かない、進路を変えた」と進路を変えられてしまい。
あっさりと寝返るキノw
塔の中へ侵入し、シズさんと協力して、次々と上へと登っていき。さながら、“初めての共同作業”?! いや、なんだかキノって単独行動というイメージだったので、誰かと一緒に戦闘、というのはけっこう新鮮だったりして。てか、やたらと戦闘慣れしてる2人。息ピッタリ!
でもキノ、シズさんに「お名前、なんでしたっけ?」。それ、なんか嫌味っぽい? それとも本当に覚えていないのか。
「……シズだよ」と、ちょっとイラッとしたようなシズさん、なんか可笑しい。
でも、キノ、陸さんの名前はちゃんと覚えてるしw
そして、最上階らしき場所へたどり着き。
シズさんは、『塔の一族』に直訴しますが、「この国の王にでもなるつもりか?」と言われてしまい。う~ん、それは実質、考えにないのでは? でもシズさんは「必要なら」と答えてるし。って、本気じゃないでしょ?!
『塔の一族』は、シズさんに後を託して(?)、姿を崩してしまい。ええ?! 彼らは人間ではなかったのか?!
陸に着いた船。
民衆も、陸に降りますが、なんだか不安げ。
ちゃっかりシズさんのバギーに乗ってるティー。もう、船の国を出て、シズさんと一緒に行こうとしていたんだろうね。
シズさんは、「船の国はやがて沈む!」「これからは陸の上で自由に生きていくことができる!」と民衆に言いますが。
もちろん、「そんなことを言っても騙されないぞ!」「船が沈むわけがない!」などと長老に言われてしまい。
陸での生活をしたことがない民衆たち。船がいずれ沈むと聞かされても、信じない。まあ……そうなりますよね。
船に戻っていく民衆たち。

ティーにも、船に戻るように言ったシズさん。
と、ええーー?!
初見では、このティーの行動が、唐突にみえて、本当、驚き。
なんで?! ティー、そこまでする?!
でも、あとから、ティー視点で見てみると、シズさんは、ティーの育ての親だった『塔の一族』を全滅させて(というか自ら消滅?)、シズさんが『塔の一族』に代わって船の国を統治するのかと思いきや、シズさんはこの船はもう壊れていてやがて沈むからと、船の国を統治するつもりもない。しかも、シズさんが船の国から陸へと連れ出してくれるのかと思いきや、「きみも船に戻りなさい」と言われてしまう。あの船の国に、ティーの居場所なんてないし、育ての親がいなくなった今では、民衆たちの誰もがティーに食べ物すら分けてくれないだろうし、もう船の国では生きていけないだろうかと。
シズさんは、知らなかったとはいえ、ティーの育ての親を奪い、船の国に干渉して、国の統治者を民衆から奪い。
シズさんは『良かれと思って』した行動でも、国の人たちから見たら、余計なお世話、余計なおせっかいだったわけで。
でも、そういうことになってしまった結果に、ちょっと、やるせなさも。

エルメスの解説によると。
ティーは、旅人の夫婦が生んだ子なのだそう。「(夫婦に)捨てられた」って、エルメス、ドライに言う……。ティーがびくっと反応してたし……。
ティーに近付くシズさん。血がボタボタ落ちてますよ。だ、大丈夫かシズさん。
背後で、船の扉が閉まり。
シズさん、「俺はきみを見捨てない、よ」。シズさん、一人称、『俺』だったっけ? こういう時は『俺』になるのかな。
「俺もきみも、あの国とはさよならだ」。ゆっくりと海へ出ていく船。なんだかせつない……。おそらく、あの船の国とは最後の別れ。あの船はきっとそのうち……。
が、その場に倒れてしまうシズさん。って、シズさん、死にそうなんですけど?! 主要登場人物のはずなのに、途中で死んじゃうってこと、ある?!(ありうるかも、この世界では……)
榴弾を取り出すティー。
「心中するつもりだよ、あの子」ってエルメス、やっぱドライすぎ……。
銃を取り出すキノ。シズさんが「やめろ!」と言ったのは、ティーを殺さないでくれ、という意味か。
ティーの手榴弾だけ撃ち抜くキノ。
そのままエンディング。えー!!

と、まだ続きが。
渚にて
包帯姿の、回復した様子のシズさん。よ、よかった、生きてた……。
シズさんの傷の手当てもキノがしたのかな。負傷時の応急処置なんかの知識も、キノはあるよね。
陸さん(犬)、ティー(幼い少女)、エルメス二輪車)、他にできる人、いないし。ここはキノがやるしかないか。
シズさんが回復し、淡々と去ろうとするキノに、シズさんは、「キノさん、いろいろありがとう」。“あの時、ティーを殺さないでいてくれて、ありがとう”という意味も入ってたのかな。シズさん視点だと、キノに対しては本当、いつも感謝してますね。もはや恩人レベル。
「じゃあ、また、どこかで」「僕が旅を続けていれば、あなたがいつか住む場所にたどり着くと思います」と言って、エルメスと共に走り出すキノ。

エルメス「将来、またあの人と会ったら、その時は」
キノ「あの人は、死ぬほど驚くかもね」

はい、ちょっと待ったー! 審議タイム!!
キノの台詞、どういう意味?
最初は、「シズさん、キノの性別、誤解したままだったから、将来、大きくなったキノを見たら驚くだろうな」という意味だと思ってワクワクしてしまったけど。ん?ちょっと待て。確か、第2話『コロシアム』のラストのシーンで、既にシズさん、陸さんから聞かされて、キノの性別、知ってたっけ。
じゃあ、どういう意味?
シズさんのこと、「あの人、移住は無理だろうから、死ぬまでたどり着けないだろうね~w」みたいな?
「次に会う時は、あの人、死んでるかもw」みたいな?
ひ、ひどいよ、キノ……。

シズさんは、キノと同じ時代に生きていて、キノと知り合った人なので、『キノのことを知っていてくれる人』『キノのことを裏切ったりしない人』として、生き続けてほしいな。移住は無理かもしれないけど。陸さん、シズさんのこと、頼みますね。陸さんがいてくれてよかった。

って、私はどんな立場にいるのか分からなくなってきたな。じゃあ、陸さんのしっぽあたりで。