『サマーウォーズ』(細田守監督/2009年)、久しぶりに観たら、観入ってしまった

金曜ロードSHOWで放送されていた、『サマーウォーズ』。
思わず、ふらりと、久しぶりに観たのですが、以前に観た印象よりも、「あれ? けっこうおもしろいかも?」と思ってしまい、最後まで観入ってしまった。

 そして、「以前はあんまりのめり込めなかったけど、どうしてだろう?」といろいろ考えてみたり、いろいろ公式サイトなどを見てみたり。

というか、神木隆之介くんのサイン入りプレゼントの『Enterキー』、デカいな!! あれは、パソコンとかにつなげたら使えるのか?(←確実に使えません!!)
他の使い道って……「よろしくお願いしまぁぁぁぁぁす!!」の名言(?)と共に、鼻血を出しながらEnterキーを押す、とか(それでもデカすぎ!)。
当たった人、画像アップお願いします(←強制ではありませんw)。 

印象が変わったこと

◉以前は、概念やワードが、いまいちよく分かっていなかったと思う。
仮想世界『OZ』、アカウント、アバター、AI(人工知能)、などなどの聞き慣れない概念やワードがたくさん出てきて。
「ええ? 現実の世界と仮想空間の世界が同一視されていて、アカウントを乗っ取れば簡単になりすましができるような世界? アメリカ大統領のアカウントを乗っ取れば、核ミサイルも打てるとか? そんな世界、やばすぎでしょ」と思っていたが、近年、スマホが爆発的に普及し、買い物も銀行口座もなんでもかんでもスマホで済ませられる時代になり。「OZみたいな時代も、もう来てるのかも」と身近に思ってしまった。怖っ。
でも……その割には、OZのセキュリティ、脆弱すぎ;

◉健二の友達・佐久間くんは『解説者』
佐久間くんは、視聴者への解説者として『そのことがどれだけすごいか』を逐一、説明してくれる役なのか!とようやく思った。
健二が最初のほうに、数字の羅列を解読した時(惜しくも成功ならず)には、『一晩中って、時間かかりすぎてない?』と以前は思っていたが、佐久間くんが「おまえ、一晩であれを解いたのか?! すごいな!」と驚いて言っていたので、『そうか、一晩で解くことがすごいことなのか』と、健二の数学の能力のすごさにようやく気付いた、とか。
カズマがいつものように無表情で、「(この家は)普通の家だよ」とさらりと言った時に、「普通じゃねえよ!」と間髪入れずに言う佐久間くんに、『そうか、言われてみれば、スーパーコンピュータや自衛隊アンテナモジュールとかをすぐに調達できるのって、すごいことなのだな』と、陣内家の人たちの超人ぶりに気付いたり。
ごめんなさい、私がよく理解できていないだけでした; 佐久間くんの存在は、『ただの健二の友達』とあまり注目していたので、『そうか、佐久間くんは解説者だったのか!』と改めて佐久間くんの言動に注目しました。

変わらなかったこと

◉ゲーム(格闘ゲームなど)はやったことがないので、格闘シーンにイマイチ乗り切れなかった。
カズマが格闘ゲームでパソコンのキーボードをばちばち打ってたけど、キーボードを打って『右手を出して殴る』『左足で蹴る』とかの指示を出すの?? それとも、技のワードとかがあってそれをキーボードに打ってるの??と、ゲームの基本的なことも分からないんですw

◉夏の暑さが伝わってこなかった。
そもそも、半々くらいの割合で、長野の家の中とOZの仮想世界の中の出来事だったので、劇中が真夏ということを忘れていたくらい。なので、このアニメ映画は、私の中ではあまり『夏の映画』という感じがしないんです。
長野って、夏、そんなに暑かったんですか?! 冬は雪が積もって寒く、夏は涼しい、という勝手なイメージがありました。
↑『テレビのニュースで観ただけ』とか『地図で見ただけ』とかなので、実際に夏に長野県上田市に行って、夏の暑さを肌で感じたことがないので、こんなイメージになってしまうのです;

でも、長野県内には、山に囲まれた盆地の地域もあるのですね。
盆地なので、夏は暑くて、冬は寒い、という。それでも、古い建物にはエアコンなどはないとか。夏は、熱中症などに気をつけてください(特に高齢者)。
でも、聞くところによると、長野県は日本一の長寿の県とのこと。栄おばあちゃんのような、強くてたくましいイメージも持ちました。

◉人間関係がキレイごとすぎる。栄おばあちゃんが理想的すぎる。
田舎の人間関係って、現実、ドロドロしてるだろうし、それこそ『お嫁さん』の立場の女性って気を遣ったりして大変でしょ……; ましてや、その場に暮らしていたら、へたしたら文字通り、村八分とか。
そして、栄おばあちゃん、人脈どーなってんの?! 栄おばあちゃん、カッコよすぎ!

◉夏希センパイの親族が多すぎて名前が覚えられないw
なので、Wikipediaや公式サイトにお世話になりました。
侘助(わびすけ)という名前、誰が名付けたの? なんか……全然愛情こもっていない感じがする;

◉ごめんなさい、やっぱり花札のルールが分からない;
というか、全世界の他の国の人たちが、『コイコイ』言っていたけど、全世界の人たち、みんな花札のルール知ってるの?!
しかも、地球の裏側の国の人たちも、真夜中なのにみんな(子ども含む)起きてコイコイ言ってたの?
『ドイツの少年からアカウントを差し出された』というけど、ちょっと検証。ネットで調べましたが、日本とドイツの時差は7時間(ドイツはサマータイム実施中)。ドイツの少年が朝起きてOZの状況を知ってアカウントを差し出したのが午前7時だとすると、日本で夏希センパイが対戦していたのは午後2時。まあ、時間的にはありえなくはないですかね?(ドイツとの時差は、意外と少なかったんだな?と、実際に調べてビックリ。もっとあるのかと思ってました)

私は花札のルールが分からなくて、何がどうなったら勝ちなのか、どうなったら負けなのかが分からなかったので、花札の対戦シーンは、何をどう戦っているのかさえよく分かりませんでした。あの絵柄はどこかで見たことがあるような、ないような……。花札は『日本のかるたの一種』だというし(Wikipediaより)、日本人としては、継承するべきものなのかも;
でも、夏希センパイは、花札は『栄おばあちゃん仕込みの腕』ということだけど、花札って勝つためのコツとか必勝法みたいなものがあるの?? 場数を踏んだほうが有利ってことだけかな?
“ラブマシーン”も、花札の対戦、よく受けましたね。「花札はキライだから、チェスにしよう」とか言われたらどうするんですか?! そういう、運?の余地のない系のゲームでは、AI相手では人間は勝てそうにないかも(そんな時代に……;)。

夏希センパイ、対戦途中のお着替えシーンはやたらと綺麗だったけど、なんで着替えるの?とか思ってしまったり。
『OZの守り主』のジョン&ヨーコからのレアアイテムのプレゼント?! そもそも『OZの守り主』って、どういう存在なの? アバターが、大きな鯨? ジョン・レノンオノ・ヨーコさんがモチーフ? 誰が命名したの?と、いろいろ疑問がわきました。

カズマ&キング・カズ

以前は、カズマは、本家筋の子かな?と思っていたのですが、公式サイトで家系図をよくよく見ると、『栄おばあちゃんの、次男の、次女の、長男』という、本家筋でもない、栄おばあちゃんの大勢いるひ孫のうちの1人。陣内家は女系なので、栄おばあちゃんの次の当主は長女のおばちゃんのはず。なのに、親戚一同が集まる中、1人で暗い部屋にこもってパソコンに向かってるのに、誰も何も言わない。カズマ、そこはカズマの部屋なの? それともお母さんが妊娠中だし、夏休み中だしと、先に栄おばあちゃんの家に来させられていただけ? パソコンその他も持ち込んで?
でも、親族内ではちゃんと受け入れられていて、健二のような部外者扱いはされていない。『カズマくんは、そういう子だからね~』みたいな感じで、食事の席もちゃんと用意されている。カズマも、居間の椅子でリラックスしてるみたいだったし。
血縁関係って、そんなに大事なのか?と、完全アウェイだった健二をちょっと不憫に思ってしまった。
そして、新潟のおじいちゃんから、『OZ経由で少林寺拳法を習っていたため、新潟のおじいちゃんを師匠と呼んでいる』のだという。ん? OZ経由ってことは、仮想世界でゲームとしての少林寺拳法の技とかを教えてもらっていたの? それなら分かるけど、一瞬、『通信教育で空手をマスターした』というTRICK(連ドラ&映画)・上田教授を連想して、どこからツッコもうかと思ったけど、「……違うか」とすぐに思い直した。いやいや、でも、仮想世界で遠く離れた新潟のおじいちゃんから少林寺拳法を習うって……“『ベスト・キッド』(映画)の師匠と弟子みたいなことを通信教育でやりました”的な、シュールな状況を思い浮かべてしまったじゃないか。……違うってば。

というか、カズマの出番が多いし印象的だったので、カズマがもう1人の主人公(本来ならヒロイン)に見えてしまった。
そして、カズマが「(家族を)守れなかった……」と泣くシーン。普段は感情を出さないカズマが、人前で涙をこぼして泣くなんて……と、深く心に残りました。カズマ……カズマの涙のほうが美しいよ。夏希センパイの『うえ~~ん!』泣きよりもずっと(夏希センパイを引き合いに出してしまってごめんなさい。でも、夏希センパイ、心のどこかで栄おばあちゃんの死を覚悟していたのかな?と思ってしまった)。

……てか、無駄にカズマがいとおしく思えてしまったのはなぜ。

そして、とにかくキング・カズマがかっこよすぎ!!!
映画を観ながら、走り書きのメモを取っていたのだが、あとから見直したら、3回くらい『キング・カズマ、かっこいい!!』みたいなことを書いてしまっていた。

カズマがこれからどう成長していくか、将来どんな大人になるのか、非常に心配。侘助おじさんみたいにはならないでくれよ(←なりません!!)。

朝顔の畑と入道雲

栄おばあちゃんと侘助おじさんパートに、思わずほろり。
侘助おじさんが車の中から、通りすがりの小さな男の子と、手をつないでいるその祖母らしき女の人を見て、栄おばあちゃんを思い出すところとか。若き日(といっても40歳前後?)の栄おばあちゃんと幼い頃の侘助おじさんが、一緒に、朝顔の畑の中を歩いている回想シーンとか。
ああそうか、あの日も、夏の日だったのね……。朝顔の畑に、大きな入道雲。
栄おばあちゃんの遺言の中で、侘助おじさんについて書かれているのもよかった。おそらく、侘助おじさんがふらりと一時帰宅する前に、書かれたものだと思われます。それでも、侘助おじさんのことを気にかけて想っていて、「お腹空かせているだろうからご飯食べさせてやって」って……(泣)。栄おばあちゃんにとって、侘助おじさんは、いつまでも子供は子供のままなのね……(泣)。

こんなふうに、直接、血縁関係のない、栄おばあちゃんと侘助おじさんのような関係のほうが、ぐっとくるものがあります。

それにしても、栄おばあちゃん、器、大きいな! 女にもだらしなかった旦那の浮気相手にできた子ども(侘助おじさん)を引き取り、養子として育てたなんて。すごい人格者。なかなかできることではありませんよ。

その他メモ書き

◉ハッキングAIを『ラブマシーン』と名付けたのは、侘助
もしそうだとしたら……こう言ってはなんですが、ネーミングセンス最悪! こんなふうに名付けたのは意図的だろうか(そんな気がする)。しかも、アバターのおでこにピンク色に光る“ハートマーク”に、無性にイラッとした。
そして、健二や他の人が会話の中で普通に『ラブマシーン』と言っているので、そのたびに頭の中で『あの曲』(♪うぉううぉううぉううぉう~~)がかかり、可笑しくなりました。劇中で、おじちゃんがツッコミしていましたが、『モー娘。』か!と。

◉氷~~~!! 勝手に持ってっちゃうのか~~~!!!
気持ちは分かる。
気持ちは分かるが。
気持ちは分かるのだが……そりゃないぜ警察官のにーちゃん;;

◉注文したおまんじゅうを始終、そして最後まで気にするおばちゃん。
紅白まんじゅうから葬式まんじゅうに変更しなきゃとか。
おまんじゅう、もういらないって!! それどころじゃない!!
おまんじゅうなんて、街の人たちに全部あげちまえ!! もしくは、おまえが全部食べろ!!

……と、人によって、『大事なこと』『優先すること』は、これほどまでに違うんだなあ、という例を見せてもらった気がしました。

神木隆之介くん(声)×落ちてくる衛星(→隕石)=どこかで観たことある?!
それは“未来”の話か。
そして、村は壊滅……ではなく、全員無事。被害はそんなんで済むんですかっ?!
そして、「おんせん、でたーーー!!」と無邪気に言う子供たち。え?! 飛んできた水しぶきがアツアツだったの?! 何を根拠に温泉?!

◉ラストのガヤがイヤ。
健二と夏希センパイに、周りがガヤガヤと「チューしろ!」とか。なんだかこのノリ……すごくいやだ。チューくらい静かに勝手にさせてやれよ。
というか、『家族の力』とか『家族の絆』とか、キレイごとはもうお腹イッパイです。
そもそも、お盆やお正月に、たま~に集まる親族のことを、『大家族』って言うの? 血縁関係だけの関係を、『大家族』とでも? そういうの、逆に排他的、って感じがする。
じゃあ、例えば、シェアハウスに住んでいる人たちのことを、「赤の他人と住むなんて、トンデモナイ!!」「怪しい宗教団体が集団生活してるんじゃないの?」とか言うの? そう言ってるのと同じに聞こえますよ? 逆差別みたいな感じがする。

すみません、熱くなってしまいました。個人的な意見です。
私は、家族とか親族とかには厭な思い出しかないので、血縁関係だからというだけの『絆』とかには、ひどく嫌悪しているのです。
こんな人間もいるんです。

神木隆之介くんは神?!

神木隆之介くん、健二の声を担当したのは2009年、今から8年前。
が、しかし、いまだに現役バリバリで高校生役をしていますね! 直近の映画では、実写映画化『3月のライオン』の主人公の高校生のプロ棋士とか(神木くん、零にピッタリすぎです!←予告CMで観ただけですが)。
神木隆之介くんは、何かの魔法?で、高校生で時間が止まっているみたいです。この先もずっと、永遠に高校生役をしている気がしてしまいました。
というか、ジブリといい、『君の名は。』といい、もうアニメ界では、神!的な存在になってますね!

❰おわり❱

→その他、細田守監督作品
natsusakana.hatenablog.com

natsusakana.hatenablog.com

 

サマーウォーズ スタンダード・エディション [Blu-ray]

サマーウォーズ スタンダード・エディション [Blu-ray]